離婚に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
近年の離婚件数は非常に高いからどの家庭でもいつ起こってもおかしくないのかなと…
上記のデータは、令和元年の婚姻数と離婚件数を表したデータです。婚姻件数60万組に対して、離婚件数が21万組あるので、簡単に3組1組が離婚しているということですね。
離婚している件数も多ければ、婚姻する件数も年間20万組もある(;゚Д゚)
相談を受けていると離婚を簡単に捉えている人が多いなぁとも思います。
今日は、離婚について私の見解と経験したこと思ったことを、ずらずら書いていきます。
記事を読んでいただければ、離婚に関するお金の問題や離婚を告げられた側の気持ちが分かると思います。
離婚を簡単と思い過ぎている
行政書士の仕事をしていると離婚相談もチラホラあります。
そもそも、離婚をするには、夫婦生活を続けていけないそれ相当の原因が必要です。
そして、相談者の心の内を聞いていると…
離婚を簡単と思い込んでいる人が多すぎ。とイシマサは思います。
ずーっと我慢してきました。もう限界なんです。もっと自由が欲しい。もともと性格が合わない。
離婚原因には、配偶者の「暴力」「不倫」「モラハラ」「精神疾患」など理由はさまざまですが「性格の不一致」では法律上の離婚原因にならず離婚するのは難しいです。
そうであったとしても、相談を受けていて、この「性格の不一致」で離婚したいという人が最も多いのも事実です。
イシマサから言わせてもらうと、こんな理由で離婚を決意するなら最初から結婚なんかするなと言いたいぐらいです。
- 生まれも育ちも違うのだから、性格が合わないのは当たり前
- 子どもができたら、自分の時間が無くなるのは当たり前
- 独身時代みたいに、お金が使えないのは当たり前
- 休日は寝ていたいのに、家事をやらされるのも当たり前
- 休日、配偶者や子どもたちのために時間を使うのも当たり前
正直、婚姻生活は我慢の連続だと思います。
そりゃー時には嫌になることだってありますよ。それでも、自分の考え方を変えれば婚姻生活も楽しめると思うんですけどね。
配偶者の幸せを考える。子どもの幸せを考える。子どもの成長を楽しみにする。趣味を始める。
などなど、
このようなことを考えれば、自分だけ我慢しているなんて思わないし離婚なんて考えません。
離婚するときにぶつかる「3つ」の問題とは
離婚相談を受けた場合、必ずお伝えしていることがあります。
それは
- お金の問題
- 子どもの問題
- 相手の問題
上記の問題が必ず発生してくることです。
離婚は、自分だけの問題だけではなく配偶者、その他関連する子ども、時には親族も関わってきます。
なので、離婚をするのは簡単ではなく、時間も労力も物凄いパワーが必要になってくるので、よく理解したほうがいいですね。
問題1:お金の問題
自分の時もそうだったのですが、仕事柄のせいか離婚するときの金銭的な問題を考えてしまい、離婚は得策ではないと思ってしまうのです。
その離婚で問題なる1つがお金です。
例えば、婚姻費用や養育費また住宅ローンですね。
子どもがいず、住宅ローンもなければ、離婚をするのは比較的簡単です。離婚届にサインして、市役所に提出すればいいだけですので。
しかし、子どもがいてマイホームを建ててある場合、離婚をするのは金銭面で大きな問題が発生します。
ここでなぜ問題があるのか?簡単な事例を使ってお伝えしますね。
【7歳の子ども一人、住宅ローン残2000万円、建物兼土地の評価額500万円、親権者は妻、養育費月3万円】
「マイホームを売ったケース」
マイホームローン残高1500万円=2000万円-500万円
養育費468万円(3万円×12×13年)
夫⇒1218万円の負債
妻⇒750万円の負債
「離婚後、マイホームに夫が住むケース」
マイホームローン残高2000万円
養育費468万円(3万円×12×13年)
夫⇒マイホーム2000万円の負担
妻⇒養育費なし
※よくあるパターン、ただし、金銭などで揉めることあり。
「離婚後、マイホームに妻が住むケース」
マイホームローン残高2000万円
養育費468万円(3万円×12×13年)
夫⇒養育費468万円
妻⇒マイホーム2000万円の負担
※マイホームの名義人によって、銀行借換、名義変更手続など揉めることあり。
どうでしょうか。
マイホームを売った場合、お互いに金銭面の負債だけが残ってしまいます。基本的に不動産の価値は下がる一方なので、売却時の価格がローンを上回ることはほとんどないと思った方がいいですね。
夫側は、「家もない、子供いない、最愛の人もいない…」手元に残るのは借金だけです。
マイホームを売らず夫が住むパターンもよくありますが、その場合、夫が全額ローンを負担する変わりに、妻側が養育費を貰わないというケースがあります。
この場合にも、金銭的な問題が起きることも多々あります。
そもそも、離婚時の財産分与の考え方は、結婚してから夫婦で作った財産は、法律上、半分ずつです。ですので、借金もすべて半分です。
離婚後、マイホームに住む側は建物を買い取ることになるのですが…そこは将来一緒に住んでいくと決めて建てているので、住む側としては到底、受け入れがたい気持ちになってしまい、話し合いが平行線になることも多いです。
どちらに転ぶにしろ、離婚した場合、互いに金銭面での負担は確実に増えることになるので、離婚は得策ではありませんよね。
問題2:子どもの問題
つぎに子どもの問題ですね。
離婚したあと、子どもの影響を考え離婚に踏み切ることができない人もいると思います。
実際に、イシマサもこのことで悩み苦しみました。
というのも、今現在でも、両親が健在であること…私の中で、子どもに両親がいること(一緒に住んで)は当たり前と思っている部分が少なからずあります。
そんなこともあり、片親になった時に子どもたちが悲しむ姿を見たくないと思ってしまったのです。
このような理由から、離婚の話し合いが平行線になることも多いです。
子どもは強い
しかし、子どもの問題は親が思っているほど深刻ではないことが、今回の経験で分かりました。
それは、子ども自身がその状況を受けいれ成長してくれるからです。
朝は1人で起きるようになった。学校の準備を1人でするようになった。食事の後片付けもするようになった。
以前では、親から声を掛けられてやっていたことを、私に心配を掛けまいと自分の意志で動くようになってくれたのです。
また精神面でも、成長した一面を見れらることもあります。それは自分の意志をしっかり、親に伝えるようになったことですね。
イシマサが別居を始まった当初、嫁がいない生活に中々なれなかったのですが、長女は違っていました。
こうなることが分かっていたかのように、普通の生活を送り何事もなかったかのように私と一緒に生活してくれました。
このとき、子どもは計り知れない力を持っていると思い知らされました(>_<)
と同時に、娘には感謝の気持ちでいっぱいです。
問題3:相手の問題
最後の問題は、離婚したいと告げられた相手側が離婚することを拒否している場合が多いです。
この記事を読んでいる人が離婚したいと思っているなら、離婚を拒否している相手の気持ちを客観的に知れる機会ではないでしょうか。
上記、2つの問題は物理的な問題であって、最後は精神内面的な問題です。
イシマサは、ただ単に嫁のことを愛しているから離婚を拒んでいるのです。
いろいろな原因や問題はありますが、この人を幸せにしてあげたいと決めているからです。
病気・ケガをすればすぐに助けに行きますし、思い悩んでいれば全力で向き合って話を聞きます。それに、嫁が子どもと離れて暮らしているので、子どもとの絆が離れないように努力だってします。
どんな形にせよ、大切な人が苦しむ姿は見たくないので、できるだけ嫁の意志を尊重できるように対応したいと思っているのです。
離婚したい人からすればいい迷惑だ!と思うかも知れませんが…みんなみんなが同じように思っているか分かりません。
しかし、今は我慢するときと思い離婚せずに別々に暮らす方法を選んだのです。
それでも離婚したい人はいる
ここまで話しても、離婚をしたいと思っている人は離婚したいんです。
言い分を聞くと、「すべて一度清算して、一からスタート」したいと思っている人が多いからです。
なんとなく、その気持ちも分からなくないです…
ただ、離婚問題を抱えている夫婦に限って、離婚した時のリスクや回りの状況が見えていないことが多いです。
例えば、気持ちだけが先走っていたり、あるいは気が動転していたり、していてお金の問題や法律上の離婚原因、先々、起こるであろう問題についてなど。
要は、離婚に関する知識が全然ないということですね。
子どもたちを置いて離婚したことを今でも後悔している。養育費などの決め事をしないで離婚してお金に困っているなど。
このような離婚後の相談も受けてきました。
だから、イシマサはその時の気持ちだけで離婚を決意し後悔することも嫌だし、また嫁がそうなってほしくないので、すぐに離婚をしようとは考えていません。
まとめ
どうだったでしょうか。
今回は離婚について書きました。
離婚をすることは、お金の問題などの物理的な問題から相手側の問題まで多くのことが問題になってきます。
そして、離婚問題は自分だけではなく、他の人にも大きな心の傷が残ります。なので、離婚を考えているなら、いま一度、しっかり考えてみることが大切です。
それでも、決意するなら慎重かつ相手など他の人に配慮しなければいけませんね。
もし離婚に関する相談をしたいと思ったら住んでいる市役所でボランティアの相談窓口あると思うので、利用するといいですよ。
また、専門的に離婚相談したいと思うなら、専門家の無料相談を利用してみるのも一つの手でしょう。
- 人に役立つ仕事がしたい!
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行政書士を目指すきっかけは人それぞれだと思います。
それでも行政書士になりたいと目標や夢を持ったなら下記の記事を読んでください。
「行政書士を目指し食べていけるまでになった10年間の経験談」をまとめました。
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