何かをするとき、計画(スケジュール)を立ててから行動すると思います。
しかし、行政書士試験までの学習スケジュールとなると…
「億劫だから」「作り方が分からない」「勉強を進めていけば大丈夫」
などの理由でスケジュールを立てずに勉強を進めている受験生が多くいます。
しかし、スケジュールを立てないで勉強を進めることは危険です。
スケジュールを立てないことにより、効率よく勉強を進められないばかりか、間違った方向に進んでいても分からず軌道修正ができなくなってしまいます。
スケジュールを立てることは勉強を進めていくための指針になり重要です。
そうならない為にも、勉強をスタートする前にスケジュールを立てるようにしましょう。
今回は、スケジュールについて詳しく書いていきます。
勉強スケジュールを立てる必要性
多く受験生は、仕事や育児などで忙しい人が多いのではないでしょうか。
そのような受験生は、無駄な時間を省いて効率よく合格したいと考えています。
しかし、勉強のスケジュールを立てずに、がむしゃらに勉強を進めている受験生がほとんどです。
スケジュールを立てなくても合格可能ですが、それでは多くの無駄な時間を使ってしまい短期合格をするのは難しいです。
どんなことでも、計画は立てますよね。例えば、旅行を考えた場合、行く前に滞在日数に照らし合わせて行動計画を立てると思います。
初日目はここを観光して、2日目はあそこに行きランチは有名なここで食べようかなと、観光したい場所や食事をしたい場所の計画を立てると思います。
なぜなら、旅行先で考える時間を省いて時間を無駄なく楽しみたいから立てるのです。
これは行政書士試験でも同じことがいえます。
短期合格を目指すなら無駄を省いて効率よく勉強の計画を立てなければいけませんよね。
その為には自身の生活を見直す必要があります。
合格するためにどれだけの勉強時間を当てられるのか、把握するためです。
「どれだけ勉強できる時間が確保できるのか」「試験当日まで何日あるのか」「いつまでにどんな科目を終わらせるのか」など生活の中で勉強にどれだけの時間を費やせるのか把握することが重要です。
勉強時間が足らないと感じたら、時間を確保するために必要ではない時間を削って作るしかありません。
勉強スケジュールを立てるため2つのことを把握しよう
勉強スケジュールを立てるには、2つのことに把握しなければいけません。
- 勉強する内容を把握
- 長期、中期、短期スケジュールの把握
スケジュールを組むため、勉強する内容を把握する
行政書士の科目は、「基礎法学、憲法、民法、行政法、会社法、一般知識」の6科目です。
また行政書士試験は、11月の第2日曜日と決まっています。
このことから、試験日までに6科目の勉強を効率よく進めていかなければいけませんよね。
なので、1科目にどのぐらいの時間を使えるのか把握しなければいけません。
または、科目だけの勉強に着目するのではなく模試はいつから始めるのか、記述対策はいつからスタートするのかなど…
スケジュールを組むために、勉強する科目と付随して勉強しなければいけない内容を把握しましょう。
無駄を省くため、長期、中期、短期ごとにスケジュールを組む
スケジュールは、大まかな長期的なのもあれば、短期的なものもあります。
毎日、勉強を始める前に「う~ん?今日はここまで進めようかな」などと考えているようでは、時間だけが過ぎていくばかりです。
そのような無駄な時間を省くために、長期、中期、短期ごとに勉強のスケジュールを組むことも重要です。
短期合格を目指すため、明確な目標を立てよう
上記の2つのことを把握したらしっかりとスケジュール組んで実行すれば短期合格を目指せるようになります。
しかし、スケジュールを立てるにあたって、明確な目標を決めなければいけません。それは、短期合格するというゴールです。
どんなに緻密にスケジュールを立てたとしても、いざ進めていくうちに問題が起き軌道修正が必要になります。その時に明確なゴールを意識しておかなければ、軌道修正ができなくなってしまうからです。
仕事が忙しく勉強ができなかった日があったとします。その時に「試験日まで日数がこれだけあるから、週末に少し多めに勉強時間を取れば大丈夫」と焦ることもないでしょう。
もしスケジュールを立ててなかった場合、何がなんでもその日に勉強しなければならないと思いこみ、心身ともに疲れてしまうかもしれませんよね。
しっかりゴールを明確に意識し、その都度作ったスケジュールを修正しながら効率が良く進めていくのがいいでしょう。
行政書士試験に掛けられる総時間を把握しよう
それで、ここからスケジュールの組み方をお伝えします。
受験生の中には、3か月の勉強で短期合格したいと思っている人もいると思いますが、現実を考えたら難しいと思ってください。
行政書士試験は3か月の学習時間で合格できるような試験ではなく、半年から1年間の勉強計画を立てて合格を目指すことが普通です。
先ほど、勉強科目は全部で6科目といいました。その6科目を合わせたテキストのページ数だけでも合計800ページ以上になります。
それに問題集も入れると有に1600ページは超えることになります。
テキストを細部まで読むのにも、1週間は掛かってしまいます。問題集を解くためには、テキストを行ったり来たりするのでもっと時間が掛かります。
実際には、勉強する教材はこれだけではありません。条文を読むための六法や、判例を覚えるための判例集が必要になる場合もあります。
また、行政書士は合格するために約800時間の勉強時間が必要と言われています。
3か月で800時間を満たすためには、毎日8時間の勉強時間が必要になってきます。3ヶ月の短期合格が現実的に厳しいことが分かると思います。
では、どのような勉強スケジュールを立てればいいのかといいますと、ざっくり立てて、徐々に細かく立てていくことがいいと思います。
例えば、最初は大まかに長期的な計画を立て、次に長期的計画を達成するための中期的な計画を立てます。そして、中期的計画を達成するための短期的な計画を立てるようにします。
以下で、詳細な計画の立て方を紹介します。
全体的な長期スケジュールの立て方
まず初めに長期スケジュールからです。
勉強を始めてから「受験日までの日数」と「1日の勉強時間」と「休みを考慮した」大まかな総時間を出します。
例えば、受験日まで215日(約7か月)、休みは週1回の計31日だった場合・・・差し引きしたら残りの184日が勉強に当てられる日数が出ます。
それに、1日に勉強できる時間(今回は3hで計算)を乗じてあげて総時間を出してあげます。
(215-31)×3h=552h
その総時間(552h)に対して、各科目とその他記述や模試など勉強に必要な内容を時間で振り分けていきます。
目安として、一般知識を抜いた5科目を受験日3か月前に終わらすのがいいでしょう。
残り3か月で、科目の弱点補強と記述対策と一般知識対策と模試の追い込みなどのその他勉強時間に使うのが望ましいです。
以下に長期スケジュールの例を挙げておきます。
「前半4か月で完了させること」約312h
憲法・民法・行政法・会社法・基礎法学
「後半3か月で完了させること」約240h
科目補強・記述式・一般知識・模試
月ごとの中期スケジュールの立て方
次に中期スケジュール
中期スケジュールは、長期スケジュールに対して達成できるように組み立てます。
例えば、前半4か月の科目では民法と行政法の割合が高いので多くの時間が必要になります。
なので、他の3科目は1か月半で終わりにして、残り2か月半で民法・行政法を終わらす計画を立てます。
後半の3か月は、試験日1か月から追い込みをかけることが重要になってくるので、それまでに科目補強・記述式・一般知識などを終わりにしておく必要があります。
「前半4か月で完了させること」約312h
1か月半(117h)⇒憲法・会社法・基礎法学
2か月半(195h)⇒民法・行政法
「後半3か月で完了させること」約240h
2か月(160h)⇒科目補強・記述式・一般知識
1か月(80h)⇒模試・追い込み
1週間ごとの短期スケジュールの立て方
最後に短期スケジュールを立てます。
短期スケジュールは、中期的なスケジュールに対して達成できるように立てることが重要です。
中期スケジュールの例から1か月半(117h)で憲法・会社法・基礎法学で終わらせるように計画を立てます。
例えば、憲法と会社法・基礎法学を終わらす計画を立てる場合、1日の3.3hの勉強時間が必要になります。
そして、1週間ごとに1日の進み具合を確認してきます。
「前半4か月で完了させること」約312h
憲法⇒20日(1日3.3…h)
会社法⇒15日(1日3.3…h)
基礎法学⇒10日(1日3.3…h)・・・
このように、長期スケジュールは、ざっくりと立てて、徐々に細かく計画を立てて落とし込んでいくことがいいでしょう。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。スケジュールを立てる大切さとスケジュールの組み方が分かったと思います。
スケジュールは、ゴールまでの地図です。地図がなければ、永遠にゴールまでたどり着かないかもしれませんよね。
そうならないために、ゴールまで記した地図を作ってください。
まずは大雑把な長期~短期スケジュールで大丈夫です。進めていくうちに細微な軌道修正をかけていけば問題ないでしょう。
そして、スケジュール作ったら合格するため勉強を進めるだけです。頑張って合格を勝ち取りましょう。
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行政書士を目指すきっかけは人それぞれだと思います。
それでも行政書士になりたいと目標や夢を持ったなら下記の記事を読んでください。
「行政書士を目指し食べていけるまでになった10年間の経験談」をまとめました。
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