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相続知識!互助会って何?メリットと解約時などの問題点を解説

互助会って知っていますか。

先月、遺言書を作られたお客さんから

「自分に何かあったら、妻のサポートも頼みます。葬式費用なども互助会に入っているので大丈夫です。」

ん?互助会?

互助会と聞いて、イシマサは互助会というものが何なのか知らなかったので…

『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』

と思い、その時お客さんに満を持して聞きました。

そしたら、毎月5000円ずつ積立をして、葬式だけではなく結婚式などの冠婚葬祭でも利用できるお金を補填してくるところと教えていただきました。

そうゆうところがあるんだなと実務の勉強になりつつ、最近保険も勉強しているので、葬式費用対策と聞くと保険と似ている部分もあると思ったので、自分になりに互助会についていろいろと調べてみました。

なので、今回は、互助会について調べたことをずらずら書いていきますね(^^)/

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そもそも互助会とは?

そもそも互助会について、私と同じように知らない人もいると思います。

互助会とは、お葬式などの急な出費に備えて毎月一定の掛け金を積み立て、いざという時に利用できる制度です。

互助会の正式名所は「冠婚葬祭互助会」。冠婚と書くので、葬式だけでなく結婚式などの晴れ舞台を要するときでも利用可能です。

互助会を運営しているのは、基本的に民間企業であり、経済産業省の許可が必要。厳しい審査基準を満たした企業しか営業許可が与えられないらしいです。

経済産業省HPでも、確認しましたが、互助会のシステムは「前払式取引」といいただの割賦販売のことです。

しっかりと上記の画像にも前払式取引の例として冠婚葬祭互助会が明記されています。

これからも分かるように、互助会は国が運営しているわけではなく、ただ許可を満たした利益企業が運営している組織です。なので、全国各地に互助会という名で運営している企業が存在します。

もちろん、会員数が少なかったりすれば倒産することもあるでしょう。実際に画像の下文章を読めば、「事業を営むことができなくなった時は…前受金の2分の1について保全措置」など書かれているので、倒産したら、積み立てたお金の半分が返金されるということですね。

積立と聞くと、いざという時の共済や保険と似ていると思いますが、互助会の積立はそれとは違います。

明確な違いとして、保険は保険金として、現金が支払われると思いますが、互助会の場合、払い込んだ掛け金に対して、役務というサービスが受けられるのです。

例えば、150万円掛かる葬式が105万円で利用できる。

お金を支払う代わりに、「冠婚葬祭」サービス…ゴージャスな式を低価格で受け取れるのが互助会のシステムです。

加入状況は?全国2,400万件も加入している!

そんな互助会ですが、全国の加入状況はどのくらいなのか。

全国加入件数は、約2,400万件にも上り、前受金(積立金)2兆4000億円になるみたいですね。

2020年の一般世帯総数は4,885万世帯になるので、2世帯中1世帯近くは加入していることになるのでしょうか。

1世帯で、2人が契約している場合もあるので、一概に言えませんが、互助会に加入している人は非常に多いのが分かりますね。

互助会を運営している企業数も全国240社近くあるので、各都道府県にあります。

茨城県だけでも、「さがみ典礼」「茨城県教職員互助会」「エディファミリー」など、さまざまな所があります。

どんなサービスが受けられるの?プランによって違う

それでは、互助会に加入するとどんなサービスが受けられるのと思いますよね。

加入される会社によっても違いますが、基本的に冠婚葬祭がメインです。

積み立てといっても、好きな金額を積み立てるのではなく、○○プランなどのセットパック売りが多いです。

このように、20万円プランや40万円プランなどに分かれています。

もちろん、積み立てる金額によって受けられるサービスのレベルも変わってきますね。

互助会のサービスは、これだけではなく各互助会によって、会員になると様々な特典サービスが受けられます。

例えば

ほかにも、「礼服が最大○○%割引」や「直営斎場料金が最大○○%割引」

など、いろいろです。

住まいを移住!範囲外の葬儀屋(互助会)は使えるのか?

多くの人は、ご自身が住んでいる地域の互助会に加入していると思います。

加入時はそれでも良かったのですが、ご年齢が上がるにつれ生活様式も変わってしまう人もいらっしゃいます。

例えば、老人ホーム入居、もしくは息子夫婦の家に移住など。

そうなった場合、加入した互助会から離れてしまい、互助会が利用できなくなってしまうと心配する人もいるでしょう。

互助会によっては、互助会同士で協力したネットワークが結ばれていることが多いので、住まいなどの移動をしても引き継ぎができるところもあるので安心です。

ご家族でも使える互助会

加入者名義で葬式用と積み立てたとしても、お孫さんの結婚式などに、必要になってもご家族なら利用できるのも互助会のメリットです。

互助会によってですが、同居していなくても「家族間利用申請」使うことで利用可能。

互助会の注意点

そんな互助会ですが、注意する点もあるみたいです。

最近では、冠婚葬祭の種類もたくさん増えてきましたよね。一昔前みたいに盛大とはいわず「自分らしい」お葬式と考える人もいるでしょう。

必要最低限で、こじんまりとした家族葬で十分。

しかし、互助会のサービスは、基本的にパック売りになっているので、いらないサービスまで不随していることもあります。

例えば、メモリアルビデオやDVDなど

このように、互助会のサービスが、ご自身の希望に合った内容の物になっていない場合があるので、注意が必要です。

解約手数料が高いなどの「解約トラブル」もあるので注意

互助会の解約について問題なることがあるので注意しなければいけません。

なぜなら、以下のデータを見てもらうと分かります。

苦情相談の第1位が解約に関することになっていますね(^-^;

中には、「一度加入してしまうと解約されることを拒んで、不当に高い解約手数料を徴収しようとする互助会」や「満期となり満期金を受け取る場合でも同額の解約手数料を要求される互助会」など

あまり良いとは言えない書き込みもチラホラあります。

実際に

解約返戻金についてトラブルがあり、裁判にまでなっているケースがあるようです。

このときは、消費者団体側の主張が通ったみたいですね。

そもそも、積み立てたお金を解約すると、多くの互助会では15~20%ほど解約手数料を取ると書かれています。

20%も取るのは、ちょっと高いですよね。24万円のプランなら、4万円以上が解約手数料で持っていかれることになります。

それが、100人いたら400万円以上ですからね…正直ぼったくりと言われてもおかしくないかもですね。

積立金は、現金ではない。あくまでも役務サービス!

次に、互助会の積立金は、葬儀などの冠婚葬祭の時に利用できるサービスです。

銀行預金などのように、すぐに現金として利用できません。

解約しても手数料で減らされてしまい、よく考えて加入しないと損だけしてしまう可能性だってあり得ます。

このように、互助会には悪い評判もあるようです。

ただし、互助会の理念は、会員同士が助け合う相互扶助です。

ですので、すべての互助会に問題があるわけではありません。

加入者の冠婚葬祭費用の負担軽減を目的とした優良な互助会もあります。加入しようと考えた場合は、きちんとした優良業者であるか否かはご自身で判断しなくてはいけません。

互助会と生命保険を比べてみた

それでは、ここで生命保険と互助会を比べてみました。

互助会生命保険
利便性冠婚葬祭など自由
貯蓄性
解約返戻金
解約手数料高い安い
お金の流動性××
保障金額20~50万円300万円~
月々の掛け金安い高い
トラブル多い少ない

こんなところでしょうか。

ここで、どっちがいいのか簡単な事例で計算してみようと思います。

60歳から互助会(24万円プラン月々3,000円80回)で積み立てた場合と300万円の生命保険(月々5,000円支払期間20年)に加入した場合のお金の比較です。※75歳で死亡と仮定します。

互助会の場合、加入している葬儀場を利用することになり24万円では収まらないのが普通です。中には、100万円以上も追加費用が掛かったという話も。なので、仮定として葬儀に積立金24万円+100万円の124万円が掛かったとします。

逆に生命保険の場合はどうでしょうか。

保険料が90万円(年6万円×15年)ですね。そして、葬儀代が150万円掛かったとします。

300万円-90万円-150万円=60万円

実質60万円が残る形です。

これはあくまで、ざっくりとしたイシマサの計算です。必ずしも、生命保険のがいいとも限りません。

24万円でお葬式が済むなら、互助会のいいですしね。

互助会は、利用するなら理解してから検討することが大切

ここまで読んでいただきありがとうございました。

互助会について、少しは分かっていただけましたか?

毎月積み立てたお金で、お得なサービスが利用できるのが互助会です。加入者になると冠婚葬祭が安い費用で豪勢なセレモニーが行える。さらに、互助会を運営している企業によって、レジャー施設、レストランなどのお得なサービスが受けられるのも魅力ですね。

ただし、軽い気持ちで加入してしまうと、後々、解約手数料など辞める時のトラブルに巻き込まれる可能性もあるので注意。

加入を考えているなら、自分が「思い描く」セレモニーと、互助会が提供している商品がマッチしているかじっくり検討することが重要です。

それでは、今回は以上です。

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