行政書士の講座を頼むといろいろな特典がついていることもありますよね。その中に「暗記カード」もあると思います。
資格試験の勉強では、暗記カードは定番の補助アイテムにもなっています。これは、行政書士の勉強でも同じです。
受験生の中にも、暗記カードを作って繰り返し覚えようとする人もいるでしょう。しかし、暗記カードは無駄なアイテムです。
英語のような単語を覚えるには適していますが、法律の勉強には適していません。なぜなら、法律の単語だけを覚えても、内容の解釈をしなければ意味がない物になってしまうからです
暗記カードを作ろうか考えている人はやめた方がいいです。今回は、『暗記カードは必要ない』というテーマで詳しく書いていきます。
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行政書士の勉強で暗記カードは意味がない3つの理由
内容の解釈以外にも、暗記カードが必要ない理由があります。以下で3つの理由を説明します。
暗記カードを作る意味がない3つの理由
- 作ることが目的になってしまう
- 書いた箇所のイメージが沸かない
- 途中で挫折してしまう
理由1:作ることが目的になってしまう
暗記カードは、重要な単語、覚えたい内容をカードの裏表に書いて繰り返し読んで脳に定着させるアイテムです。上手に使えば、場所を選ばずスキマ時間で勉強することができるので便利ですよね。
しかし、暗記カードを作る受験生の中には…作ることが目的になってしまい暗記カードを作ったことに満足してしまう人がいます。
満足して、あとはずーっとバックに閉まってあるなんてことはざらです。こうなってしまったら、暗記カードを作る意味はなくなってしまい無駄な時間と労力だけが掛かって終わりですよね。
理由2:書いた箇所のイメージが沸かない
法律の勉強では体系的に覚えることが何より重要になってきます。暗記カードは一部分だけを覚えることになり、どこの箇所を書いてあるのかイメージできなくなってしまうという問題があります。
例えば、
民法177条の「登記をしなければ、第三者には対抗できない」という暗記カードを作ったとします。
表 『民法177条登記は、第三者に対抗できるか?』
裏 『登記をしなければ、第三者には対抗できない』
これだけでは前後の繋がりが分からずイメージが沸いてこないですよね。
正確には「不動産の2重譲渡の際、譲受人が権利を主張するには登記がなければ、第三者に主張できない」ということです。簡単でもこのぐらい書いておかなければイメージはできないと思います。なので、暗記カードに書く内容も気をつけなければいけません。
そうなると、書く量も増え作るのに時間が掛かってしまいます。
理由3:途中で挫折してしまう
- 分かりやすくまとめて役立つ暗記カードにしよう
- 全科目分を作って、本試験直前まで活用しよう
- スキマ時間を無駄にしないように、暗記カードを作って勉強しよう
暗記カードを作り始める前は、こんなことを思いながら張り切って暗記カードを作り始めると思います。しかし、作り始めてすぐに気づかされます。
- 表裏に書く内容がうまくまとまらず、膨大な文字を書いてしまった
- 暗記したい量が多すぎて、カードに書くだけで時間が掛かってしまい、勉強が進まない
など、暗記カードを作ることが嫌になり途中で辞めてしまうのです。高い確率で作るのを諦めて挫折します。
カードを作ることに挫折してしまうと、よくない副産物まで付いてきます。それはメンタルが落ち込んでしまうことです。
せっかく、行政書士に合格するためにカードを作り始めたのに、途中で挫折したことで「自分はダメな奴」と思い込み、勉強に悪い影響が出てきてしまうことになります。
良くない副産物まで付いてくるのなら最初から暗記カードは作らないほうがいいということになりますね。
暗記カードを作る無駄な3つの時間
また、暗記カードを作ることは膨大な時間が掛かります。受験生の多くは、社会人であり資格勉強に多くの時間を使うことができません。なので、暗記カードを作成することは無駄な時間です。
作る時間の無駄
暗記カードを作るためには、要点や重要な箇所などを上手にピックアップし作成しなければいけません。
簡易に要点をまとめることや重要箇所をピックアップすることは結構大変です。そこから、暗記カードの裏表に書く必要があるので思った以上にまとめる作業と書く作業に時間が掛かります。
また、市販の暗記カードではサイズも決まっているので内容を書ける量にも限度があり最悪自作でカード作るなどの問題も起きます。
見直す時間の無駄
今度は作った後です。暗記カードを活用することは自分なりに作った内容を見直して勉強することです。しかし、その見直すことが無駄な時間になってしまうのです。
見直していると、確実に「うんっ?」ということが起きます。作成時はテキストの箇所が分かっていたのでいいのですが、暗記カードだけになってしまうと「暗記カードの内容は、テキストのどこを指しているの?」という問題が起きるでしょう。
結局、テキストに戻って確認することになります。また、その箇所を探す時間も無駄になってしまいます。これでは、暗記カードを作った意味が無くなりますよね。
道具を揃える時間の無駄
暗記カードを作ることになったら道具を買いにいくことになります。自宅の横にお店があればいいのですが、車を走らせなければ買いに行けない場所なら行く時間が無駄です。
では、ネット通販で注文すればいいのでは?
これも、届くまでの時間が勿体ないです。このように、暗記カードを作成するための道具をそろえる時間が無駄になってしまいます。その時間を少しでも合格するために勉強にあてたほうがいいでしょう。
暗記カードを作る時間を合格するための勉強に費やす
暗記カードを作るための時間を、少しでも行政書士に合格するために勉強に費やすべきです。
合格を目指している受験生は社会人です。この記事を読んでいる人も同じだと思います。現代の社会人は、仕事や育児家事などに追われ自由に使える時間に限りがあるはずです。
このように、行政書士に1年もしくは6ヶ月で合格しようと思っているなら時間に余裕はありませんよね。
極力無駄なことを省いて、上手に勉強スケジュールを立てていかなければ短期は難しいです。だから、暗記カードなんかを作くらず、その時間を合格するために使うべきです。
暗記カードを作らない代役方法を紹介
暗記したい箇所があった場合、暗記カードを作らない代替方法を紹介します。
方法1:問題を解く
何度も何度も問題集と解説を解き読みまくるだけです。これを繰り返すことで、知識が定着して嫌でも暗記されます。しかし、ただ問題を解くだけではだめです。
いろいろな角度から分析する必要があります。これをやることによって、自然と理解が深まり暗記力も高まってきます。
方法2:付箋(ふせん)を付ける
次の方法は暗記したい箇所や重要だと思う箇所に付箋を付けていきます。付けるのはテキストだけではなく使っている教材すべてです。
付箋を付けることですぐに重要箇所が開けられるので時間の短縮になりますし、その箇所を読めば前後の繋がりも分かり体系的にも覚えやすくなります。
方法3:記憶したい箇所に線を引く
最後は、蛍光ペンで線を引くことです。
これは、重要箇所や記憶したい箇所に、蛍光ペンで線を引いて、朗読したときと同時に確認できるようにします。線を引いた部分は、注意深く目を通すことになるのでそれだけで暗記にも繋がります。
暗記カードを作らないメリットは時間の短縮
ここまで読んで、暗記カードが必要ないことが十分に分かったと思います。それでも最後の最後まで、暗記カードを作らないほうがいいことを伝えます。
暗記カードを作らないメリットを伝えます。
無駄な時間を減らして勉強時間を増やすことが重要です。
暗記カードを作らなければ、無駄な時間がなくなり時間の短縮に繋がってきます。余った時間を合格するための勉強だけに費やしましょう。
合格するために勉強することはたくさんある
合格するため行政書士の勉強は、「テキスト通読」「問題を解く」「条文を読む」「判例を読む」「述式対策」などやることがたくさんあります。
なので、すべてを同時進行で勉強を進めていくことになります。勉強に掛ける時間はいくらあっても足らないくらいです。
暗記カードなど作っている時間はなく有効に使うべきです。
何度も、教材を開くことによって記憶が定着する
教材を何度も何度も開くことによって脳も体も自然と記憶が定着していきます。
体と脳は一体型と考えるべきです。体で覚えていることは脳にも伝わり記憶の定着に繋がってきます。
なので、何度も同じ教材を開く行動は記憶の定着にも役立っています。
まとめ
読んでいただきありがとうございます。
ここまで暗記カード不要論を説いてきました。もう分かっていると思いますが、暗記カードを作ってはいけません。
暗記カードは、行政書士のような法律系の勉強に向いていません。向いているのは、英語のような単純な単語を覚える勉強です。
暗記カードを作る時間があるなら、1問でもいいから問題を解いて分析したほうが合格に近づきます。何度も何度も教材を使って、勉強することが重要です。
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「行政書士を目指し食べていけるまでになった10年間の経験談」をまとめました。
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