行政書士

行政書士試験の難易度はどのくらい?偏差値は?他の資格との比較も徹底調査

行政書士を目指そうと思っているけど…

  • 試験の難易度は高いのかな
  • 偏差値はどのくらい
  • 他の資格と比較すると難しいのかな

など、このような疑問に対して本記事で解決します。

記事の執筆者

  • 専業行政書士(平成28年登録)
  • 予備校(通信講座)&独学。4回目の受験で合格
  • 相続専門として年間相談件数は100件以上
  • 副業ブログで収益(最高6万円/月)

今回、この記事を読めば「行政書士試験の難易度」が把握できますよ。

合格して8年経ちますが、この記事を書くにあたり徹底に調べましたのでご安心くださいね。

ぜひ最後まで読んで頂ければ嬉しいです。

行政書士試験の難易度(偏差値)

行政書士の偏差値63。

この数字は、資格の偏差値をまとめサイト「資格の取り方」から調べることができます。

司法書士や税理士が75程度なので、法律系の資格では比較的に狙いやすい資格になっているでしょう。

偏差値が分かったところで、難易度の高低にイメージが持ちにくいと思いますので、さらに詳しく解説していきますね。

受験資格と合格基準

行政書士は、大きく分けて法律知識と一般知識の2つが問われる試験です。

問題は5肢択一がメインになり、さらに多肢選択式と記述式があります。

受験資格は、誰でも受験できます。

合格基準は、300満点中180点の絶対評価基準になります。

注意しなければならないのが足切り。

科目の足切り

  • 法律科目は50%以上
  • 一般知識は40%未満

ですので、苦手な科目を作ってはいけませんね。

過去10年の合格推移

行政書士試験研究センターが発表している「過去の試験結果」から過去10年分の合格率をまとめました。

年度受験者数合格者数合格率(%)
平成24年度59,9485,5089.19
平成25年度55,4365,59710.10
平成26年度48,8694,0438.27
平成27年度44,3665,82013.12
平成28年度41,0534,0849.95
平成29年度40,4496,36015.72
平成30年度39,1054,96812.70
令和元年度39,8214,57111.48
令和2年度41,6814,47010.72
令和3年度47,8705,35311.18
行政書士試験の合格推移

行政書士試験の合格率10%程度と言われているのですが、ここ5年では10%を超えることが多いですね。平成29年なんか15%にもなっています。

合格率の傾向についてはこの記事後半「難易度は下がった?合格率が上がっている理由」でお話しします。

試験に合格するための必要な勉強時間

厚生労働省の調査から集計した結果、行政書士に合格するための勉強時間は、平均600時間です。

あくまでも、平均値だと思ったほうがいいでしょう。

仕事をしている人や子育てをしている人など生活環境の違いもありますし、勉強に慣れている慣れていないによって違いもあるからです。

私みたいに4年も掛かってしまったケースもありますので、平均時間を鵜吞みしないほうがいいかも知れませんね。

合格した年は、平日2時間、休日8時間程度、勉強していたので計700時間くらいは学習に充てていたと思います。

合格を難しくさせている理由

これくらいなら、ちょっと調べればすぐに出てくる情報ばかりだと思います。

本当に知りたいのは、さらに1歩踏み込んだ情報ですよね。「合格まで何が大変だったのか」私の実体験を踏まえて、行政書士試験が難しいと思ったことをお伝えします。

  • 年一回しかないプレッシャー
  • スケジュール管理
  • バランスよく得点する勉強方法

年1回しかないプレッシャー

行政書士試験は、年1回しかありません。そこで失敗してしまうと、さらに1年掛かってしまいます。

ですので、「絶対不合格になれない」と思ってしまい、もの凄いプレッシャーが掛かります。

このプレッシャーに負けてしまう人が続出。これが行政書士試験を難しくさせている要因です。

解決方法として「徹底的に勉強量を増やす」以外にありません。

私が合格した年は、落ちたらどうしょうとか…考えることはやめ、合格したい一心で勉強に明け暮れていました。

それが自信となり、プレッシャーに打ち勝つメンタルが作られました。

スケジュール管理

行政書士は、毎年11月の第二日曜日が試験日です。

そのため、逆算して学習スケジュールを立てて管理していかなければいけません。

ただし、忙しい毎日を送っている人には、思った以上に大変です。

はじめて挑戦する人なら、学習計画を作る段階で挫折してしまう人も。

この問題をサクッと解決するなら、通信講座を利用してしまうのがいいでしょう。

通信講座は、過去試験を元に効率よく学習できるよう組まれているところがほとんどです。

最近注目されているAIを屈指した学習を搭載した通信講座もあるくらいです。

一般知識の足きり

一般知識の足切りには、注意が必要です。

多くの受験生が、一般知識の足切りを恐れています。

なぜなら、一般知識は14問出題され、6問正解しなければいけません。

正解できなければ、その時点で不合格になってしまうのです。

実際、3回目の試験のときに足切りにあいました。

当時かなり絶望したのを覚えてます。だって、一年間やってきたことがすべて水の泡に消えてしまうんです。

受験者がどのくらい足切りによって落ちているか分かりませんが、受験時代、足切りにあったという声は多く聞きましたね。

難易度からみる科目別勉強を方法

行政書士試験は、全科目まんべんなく得点していくのが大切です。

しかし、すべての科目に対して同じ学習時間を掛けていたらキリがありません。

ですので、配点が最も高く、問題レベルが低い科目から攻めていくのがいいでしょう。

科目問題数配点問題レベル重要度
憲法6(多肢選択式含)28
民法11(記述式含)76やや高
行政法19(多肢・記述含む)112
商法・会社法520
基礎法学28
一般知識1456

行政書士というくらいなので、行政法が超重要です。

勉強法のコツは以下。

各科目の勉強コツ

偏差値から見る他の資格との難易度

偏差値で資格レベルを決める人が多くいますよね。

ここでは、各資格の偏差値を調べました。

偏差値ランキング:他の資格との比較

資格偏差値難易度
弁護士77超難関
公認会計士77超難関
税理士75超難関
司法書士75超難関
中小企業診断士67難関
社会保険労務士65難関
行政書士63難関
FP1級62難しい
宅建士57普通
FP2級54普通
日商簿記2級54普通
参考資料:資格の取り方

行政書士の偏差値63程度であり、中小企業診断士や社会保険労務士と比べたらやや低いですね。

難関資格の部類に入りますが、法律系国家資格の中でも取りやすい資格になっていると思います。

難関資格だからといってあきらめる必要はまったくありません。

行政書士に目指している受験生は20~40代が6割を占めているからです。

出典元:アガルート

資格によって勉強する内容は大きく違ってくるので、偏差値だけで比較するのはナンセンス。

行政書士は、会社員の方でも働きながら目指しても合格できるので、気にせず挑みましょう。

大学受験の偏差値と置き換える

行政書士の試験を大学受験の偏差値として置き換えみます。

以下が偏差値63程度の大学です。

学校名学部
国士舘大学政経
駒澤大経営
専修大
文教大国際
国学院大人間開発
参考資料:マイビジョン

そもそも、行政書士試験と大学受験を比べることはできません。

学習する内容も違いますし、大学の受験者層は学生が多く、行政書士は会社員が多いので簡単に比較できるものではないのです。

それに大学受験を受けたことがありません。

大学の偏差値を気にすることはないでしょう。

公務員試験との比較

偏差値ではないのですが、地方公務員試験とも比較されることがあります。

なぜかといいますと、学習する科目が重なる部分があるからです。

憲法、民法、行政法、商法、一般知識が重なっていますね。

行政書士も公務員も同じ行政に関わるので、学習する部分の共通点も多いです。

しかし、上記で分かるように公務員試験は行政書士試験とは違いは、学習する内容が幅広く、身につける知識にも広いものになってきます。

逆に行政書士試験は、法律知識がメインです。

身につける知識も、深い法律知識が求められます。

重なる科目あるからもしれませんが、互いに求められる知識が違ってきますので、そこまで比較する必要もないですね。

難易度は下がった?合格率が上がっている理由

一昔前は、受験者数も多く一桁台の合格率でした。

が、ここ10年間で受験者数も5万人以下と減少傾向になりつつ、その反面合格率は10%以上と上昇しています。

年度受験者数合格者数合格率(%)
平成24年度59,9485,5089.19
平成25年度55,4365,59710.10
平成26年度48,8694,0438.27
平成27年度44,3665,82013.12
平成28年度41,0534,0849.95
平成29年度40,4496,36015.72
平成30年度39,1054,96812.70
令和元年度39,8214,57111.48
令和2年度41,6814,47010.72
令和3年度47,8705,35311.18
行政書士試験の合格推移

ただ、難易度が下がったのかと思うかもしれませんが、そうではないとわたしは思っています。

行政書士はだれでも受験できる資格なので、勉強していない記念受験なども多く、そのせいで合格率を下げる傾向もありました。

しかし、終身雇用の崩壊、コロナ禍による収入低下。今では会社に頼らず稼ぐ力が重視されてきています。

特定の技能を有している証明になる資格は、キャリアアップにも繋がり重要性も増しているのです。

さまざまな資格を目指す人が増えたので、行政書士試験を受ける人は減少したのかもしれない。

ただし、合格するめにしっかり学習してくる受験性が増えたと感じられます。

大手webサイト「資格Times」によるの2021年度の行政書士試験のアンケート調査結果では、難化したという回答が3割もいます。

これからも分かるように、「合格率が上がった=難易度が下がった」とは言えません。

まとめ

今回は、行政書士試験の難易度について詳しく解説してきました。

最後のまとめとして

  • 行政書士試験の偏差値は63。近年の合格率は10%程度
  • 年一回しかない試験、スケジュール管理が大変、一般知識の足切りが難易度を高めている
  • 税理士、司法書士、中小企業診断士、社会保険労務士より低くく、法律系資格でも目指しやすい
  • 受験者数は減少し合格率は上がったが、受験者の質が上がっている難易度に変化ない

これまで、たくさん話してきましたが、偏差値や難易度にとらわれないことが大切です。

目指すと決めたら、今日からでも勉強をスタートさせることが、合格の難易度を下げる方法です。

なぜなら、スタートした日が試験まで最も遠い日だからです。

早ければ早いほど、学習に割く時間も増えるので合格率も上がりますよね。

行政書士試験に挑戦すると決めたら、今日からでも走り出しましょう。

-行政書士