行政書士試験の多肢選択式問題で苦戦していませんか。
どれも似たような言葉が多くて迷って選べない。
何気に多肢選択式の問題(以下、多肢選択式)を苦手している受験生は多いです。かくいうイシマサも受験時代は苦手でした。
知っている条文や判例からの出題ならば解答することもたやすいですが…見たこともない判例などの難しい問題だとそうはいきませんよね。
残念なことに、こうすれば簡単に解けるような魔法のテクニックなどはありません。
多肢選択式を解くには、「空欄の前後を読んで繋がりを見つけだし、適切な選択肢を入れる」などの読解力が必要になってきます。
文書理解の問題を多く解く。また重要判例を深く読みこんでおくなどして、地道に読解の力をつけていくしかありません。
しかし、読解力を付けていくことが大切といいましたが、ただ、文書理解や判例を読むだけでは対応できないので、どうゆう箇所に目を付けて多肢選択式の問題に対応していけばいいのかお伝えします。
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多肢選択式問題の出題傾向と点数配分
多肢選択式は、全部で3問出題されます。憲法1問と行政法2問です。1問の中に4か所の空欄があり各2点の計8点が取れます。全部で24点ですね。
多肢選択式問題の出題傾向として、判例の判旨と条文から出ることがほとんどです。
とくに、判例問題はここ近年で起きた事件の見たこともない裁判判決のものだったりと、出題される問題を予想するのは難しいです。
しかし、そのようなものでも重要判例と繋がりある問題(例えば判断基準が同じなど)になっていたりするので、テキストに載っている重要な判例を理解するようにしましょう。
多肢選択式の解く3つの手順を解説
それでは、問題を解く順序を簡単に説明します。
手順1:全体文を読む
まずは、全体文を一読してみましょう。全体文を把握することで「空欄の前後の繋がり」を見つけ出すのも楽になります。
読んでいる最中に、気になる点や空欄箇所の要点になりそうな部分に下線などのチェックを付けるようにしましょう。
手順2:前後の繋がりを把握する
次に空欄部分前後の文章の内容に着目しましょう。前後を確認することで、空欄との繋がりを見つけることができます。
繋がりを把握することができれば、解答する選択肢を絞ることができますね。
手順3:選択肢を入れて、読んでみる
最後に、絞った選択肢を空欄に入れて読んでみましょう。そして、内容が通れば正解の確率も高くなります。
多肢選択式を解く時の注意点
注意点として、受験生を悩ませる似た選択肢に気をつけなければいけません。悩んでしまうと安易に選んでしまい、結果不正解ということが起きます。
まずは、冷静になることです。そして、似た選択肢を順番に入れて内容に違和感がないか確認することが重要です。
選択肢で迷ったら飛ばして、最後に見直す
それでも選択に迷ってしまったら、1度飛ばして進むようにしてください。他の問題を解いてから、再度戻って見直したときに正解が分かったりします。
例えば、一度すべての問題を解き終わった後、見直したの時に再度解いてみる。など
なぜなら、迷っている時は、脳が問題個所しか見えていないので柔軟な思考ができなくなっているからです。
一度、迷っている問題から離れることで、クリアな状態の思考で問題を解くことができ、その時には見えなかった部分が見えたりもします。
それでも迷っているときは、最初に正解だと思った方を選ぶようにします。試験では、直感で解答した側の答えが、正解率が高いと言われているからですね。
多肢選択式の勉強方法と対策
多肢選択式は、基本的に条文と判例から出題されます。なので、「憲法と行政法の条文読み込み」と「憲法、行政法、民法の判例読み込み」を重点的に勉強しましょう。
判例の読み込みは、ただ読むのではなく下記に着目してください。
たとえば、●●対策 ○○基準 △△の原則
など、漢字で繋がる言葉です。過去問の多肢選択式を分析してみると、このような言葉のある判例から出題が多いですね。
読解力を高める
多肢選択式は、冒頭でも言ったように読解力がものをいいます。読解力でも、ただの文章ではいけません。法律用語を使った文章でなければ身につきません。
法律用語の読解力を高めるために必要なことは、判例の判旨を読み込むことが1番効率的です。判旨の内容が、分かってくれば自然と読解力のレベルも上がり、多肢選択式問題も簡単に解けるようになるでしょう。
まとめ
多肢選択式に慣れるには、文書理解の問題や判例を読んで、地道に読解の力をつけていくしかありません。
その中でも、法律用語の読解力を高める必要があり、それには判例の判旨を読み込みことが1番早いです。
ただ読むのではなく、下記のような言葉に着目して読むのがコツです。
たとえば、●●対策 ○○基準 △△の原則
などの漢字で繋がった言葉です。
今回は、これで以上です。
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