行政法が分かりにくくてしゃーない…
行政法は、慣れると得点源になるから頑張りましょう。
行政法でつまづいている受験生も多いのではないでしょうか。
- イメージしにくい
- 似た用語が多い
- 覚える量が多い
民法と違い、行政法は非常にイメージしにくいですよね。
それは、行政法は1つの法律で成り立っていないから。
行政組織法、行政作用法、行政救済法、地方自治法からなる
集合体でできているのが行政法!
これが分かりにくいのかも知れません。
しかし、行政書士は行政法がメインの試験です。
攻略しなければ、いつまで経っても合格できませんよね。
そんな行政法ですが、行政法の仕組みを理解してしまえばどの科目よりも点数を取るのが楽なんですよ。
今回、行政法の勉強方法と点数を取れるよう詳しく説明します。
管理人
- 専業行政書士(平成28年登録)
- 予備校(通信講座)&独学。4回目受験で合格
- 相続専門として年間相談件数は100件以上
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- twitterフォロワー数2万超え
行政書士は、行政法がメイン
行政書士は、職業の名に「行政」と付いているので、試験を受ける前から行政法がメインということは分かりますよね。
ですので、行政法が苦手と言っている場合ではありません。
私が合格した時は、
本試験で点数を稼ぐカモ科目!
ですので、この記事に訪れたことをいい機会だと思い行政法をしっかり克服して合格に一歩でも近づけるようしましょう。
行政法の簡単な問題ばかり
「行政法は難しい」「理解しにくい」「受験生にとっては取っつきにくい」など、ネガティブイメージがある思います。
はっきり言いますと
そんなことはありません!
むしろ、行政法は
条文を知っていれば、簡単に解ける形式的な問題ばかりです
- 条文の読み込み
- テキストの理解
- 過去問の分析
をしっかり行うことで、高得点に繋げられる科目!
例えば、「行政庁は、申請がその事務所に到達したときは速やかに当該申請の審査をしなけらばならない」という問題が出題されたとします。行政手続法第7条では、「速やかに」→「遅滞なく」と書かれています。
行政手続法第7条
行政庁は、申請がその事務所に到達したときは遅滞なく当該申請の審査を開始しなければならず…
引用元:wikibooks
このように、条文を暗記しておくだけで答えられる問題が多く出題されます。
行政法は最重要科目!しっかり高得点
試験全体で、行政法が何割占めているか知っていますか。
「5肢択一」(法令40問中19問×4点=76点)
・総論…4~6問
・行政手続法…3問
・行政不服審査法…2問
・行政事件訴訟法…3問
・国家賠償法…2問
・地方自治法…3~5問
「多肢選択」(3問中2問×8点=16点)
「記述式」(3問中1問×20点=20点)
合計112点(300点中)
行政法は、全体で3割以上占めています。
行政書士の合格基準点は180点!
一般知識の足切り(24点)と行政法の点数を合わせると
134点
そして合格基準の点数から引くと
「180-134=44」
残り44点を他の科目から取れば合格!
5肢択一で11問分ですね。
もっと言ってしまえば、民法で満点(76点)を取ってしまうと余裕で合格点を超えてしまうのです。
したがって、行政書士は、行政法と民法と一般知識の3つだけで点数が取れれば、合格できてしまう試験。
この法令2科目(行政法、民法)+一般知識だけを勉強して合格できるほど甘くないのですが…
とは言え、行政法を逃した時点で合格はできないことが分かりますよね。
行政法は、最重要科目になるので、得意科目にして高得点を狙いにいきましょう。
行政法の仕組みを解説
ここで行政法の仕組みを理解しましょう。
行政法の仕組みは
行政組織法(誰が)
↓
行政作用法(どんな行為)
↓
行政救済法(行為に違法があった場合の救済)
例えば、市役所(行政組織法)が、国民から税金を徴収(行政作用法)しました。間違って多く税金を徴収していたので、国民側が不服の申し立て(行政救済法)をし無事に超過分の返金して貰えました。
行政法の勉強のコツとして、テキストを読むときに上記のような行政法の仕組みを知っているかで理解度が変わってきます。
行政法も含め仕組みを頭に入れ勉強していくことが重要です。
行政法の勉強ポイント
行政法の勉強方法をお伝えしますね。
- 行政法の勉強方法は
- 10年分の過去問分析
- 条文の読み込み
この2つを意識して勉強するといいですよ。
10年分の過去問分析
まず1つ目の10年分の過去問分析です。
分析方法は、
各年度ごとに同じような問題がどう変わって出題されているのか。
例えば、H20年度の5肢択一で出題された問題が、H25年度では記述式で出題されたなど。
じゃー次は多肢選択式で出るかも…という予想ができますね。
行政行為の出題なら10年間で何回出題されているのか。
例えば、10年で3回出題されていた場合、23年度、26年度、29年度で出題されているから…30年度に出題される確立率は薄いかなと判断できます。
このように過去問をありとあらゆる角度から分析してください。そうすることによって、独自の分析能力が上がってきます。
点数が上がらない人は、条文の読み込みを徹底
2つ目は、条文の読み込みです。行政法の点数を上げたいなら条文の読み込みは必須です。条文を読むことで、行政法の全体像の理解度も上がり点数アップにも繋がります。
行政法の読む条文は
- 国家行政組織法
- 行政手続法
- 行政代執行法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
- 国家賠償法
- 地方自治法
※条文が多いためテキスト範囲のみ
模試の点数が伸びないと悩んでいる受験生は、上記の法律条文を徹底的に読み込みしてください。
すきま時間にサクッと読むのがおすすめです。
全体像を把握しながら個々の法律を勉強していく
行政法という法律はありません。
個々の法律が集まってできたのが行政法です。
行政組織法:国家行政組織法、地方自治法
↓
行政作用法:行政手続法、行政代執行法
↓
行政救済法:行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法
しかし、行政法の全体像を把握できていると、迷うことなく勉強が進めていけます。
行政法は、高得点を取るためのカモ科目!
勉強を進めしっかり理解していくと、行政法で高得点を取るのが簡単になってきます。まさにカモ科目になります。
その理由として
- 形式的問題ばかり
- 範囲が決まっている
- 問題が単調
行政法は、学習範囲が広いですが…1つ1つの法律は狭い。
一度、行政法の仕組みを分かってしまえば、角度を変えて同じ問題が出題されるだけです。
例えば、5肢択一で出題された内容が、多肢選択式で出題。
また、民法のような思考を要する問題は少なく形式的な問題が多いですね。
国家賠償法+行政3法で点数を稼げ
行政法の中でも
- 行政手続法
- 国家賠償法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
4つの法律から点数が稼げます。
どの法律も50条以下と短い条文構成になっています。国家賠償法でいえば6条しかありません。
なので、条文の読み込みと仕組みを理解すれば点数を取ることができるので、ここで稼ぐようにしましょう。
本試験で行政法は「7~9割」の点数を目標にする
行政法は、ひねった問題が少なく形式的な問題と過去に出題された問題が多く出題されます。
- テキストの理解
- 条文の読み込み
- 10年分の過去問分析
十分に対応が可能!
本試験の目標は7~9割の得点を目指してください。
点数でいうと80~100点になります。
それには模試で9~10割を確実に取れることが必須です
合格した年は、模試で目標にしていた点数を取っていました。
ですので、本試験を見据えて、模試ではほぼ完ぺきに正解できるよう行政法に力を注いでくださいね
- 人に役立つ仕事がしたい!
- 脱サラして独立開業したい!
- 手に職を付けたい!
- 会社の給料に不安を感じた!
- フリーターから脱却したい!
行政書士を目指すきっかけは人それぞれだと思います。
それでも行政書士になりたいと目標や夢を持ったなら下記の記事を読んでください。
「行政書士を目指し食べていけるまでになった10年間の経験談」をまとめました。
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